秋本番の福島県会津地方。
この日の天気予報は、関東地方は雨だったが福島は快晴。
迷わず深夜0時に家を飛び出して、北へと単車を転がした。
午前中にJR只見線の撮影を行い、道の駅「尾瀬街道みしま宿」から南下を開始する。
只見線の有名撮影地である第一只見川橋梁にほど近いこの道の駅周辺は、まさに紅葉が見頃。
少し周辺を散策してみることにする。
いつもヘルメットの左サイドにつけているGoProは、試みでメットトップに装着。
この位置だとより運転者目線に近い画角となり、何より両側の景色が均等に写せるのが嬉しい。
見た目はあまり好きではないが、どんな画が撮れるかちょっと楽しみだ。
道の駅の只見川側あるアーチ橋を渡って、西方地区へ進む。
秋雲漂う青空に只見川渓谷の紅葉が映える。
GoProの画角も、バイクを写さずに空多めで良さそうだ。
集落に入り道を彷徨っていると、小さな分かれ道に立派な銀杏の木があった。
古そうな石碑とともに堂々佇むその姿は、この地域を長年見守ってきた神木的なものを感じた。
その集落からほど近い三島町生活工芸館というところに、絵に描いたように美しい雑木林があった。
ここは道の駅からも見え、「綺麗な森があるなあ」と思っていた所だ。
冬の太陽が作り出す長い影と、一面の落ち葉とのコントラストが美しい。
さて、散策も十分にしたところでそろそろ南会津を目指す。
いつもなら会津川口駅からR400を南下するが、あえて違う道を通ろうと福島県道59号線「会津若松三島線」経由で行ってみることにする。
山間の雪国らしい集落を抜ける道は、ツーリングに持って来いだ。
ここも山の麓にある銀杏の木が美しい。
ずっと道なりかと思いきや、集落の途中で急な進路変更。
県道59号線はここから山道となり、大谷峠を越えるのだ。
峠道入り口には「大型車通行できません」の標識が。
この看板がある道は、酷道の目印でもある。
道の先に続く森は薄暗くちょっと気が引けるが、青ヘキサが堂々と立っているので進んでみよう。
森へ入ってみるがなんてこと無い、大型車も通れそうな良い道が続く。
車通りも結構あるようで、落ち葉は綺麗に両側に避けられていた。
柳津町へと入る。
この辺りが稜線となっており大谷峠らしいのだが、特に峠の標識等は見当たらない。
峠から少し下ると、道幅がいきなり狭くなった。
なるほど、これは大型車は通行できない。
この辺りは自然のままの沢が流れるよい所だったが、既に紅葉は終わっていた。
山を降りると、福島県道32号線「柳津昭和線」に合流。
この道路は先程の59号線と打って変わって、なかなかの高規格道路だ。
田畑の中を気持ちよく抜ける道。
沿道も標高の高い山間地域らしい紅葉風景が広がる。
R401を経由して、R400へと合流。
ここまで来れば、何度も通った道なので一安心だ。
メットトップでの動画撮影を試してみる。
メットサイドと比較して、首からの距離が遠いためかブレが目立つ。
動画はメットサイドに軍配が上がるところか。
R400の舟鼻峠が近づいてきた。
標高1000m超のこの峠付近まで来ると、空気も寒くなってくる。
峠に続く道の雑木林は紅葉時に一度は見ておきたいもの。
今年も時期が遅かったようで、既に木々は葉を落として冬の準備をしていた。
いつかリベンジできますように。
この雑木林まで来れば峠まではもうすぐ。
今は峠は舟鼻トンネルという立派なトンネルが作られており、通過はあっという間だ。
この日はトンネル出口でスノーシェッドの工事をしていた。
もうすぐここは雪に閉ざされると思うのだが、工事はまだ半ば。
冬の間も工事を続ける予定なのだろうか。
トンネルを抜けると下郷町に入る。
2車線の立派だった道は元の峠路に戻り、クネクネと山を下る。
南会津町へやって来た。
通ってきた昭和村辺りとあまり景色が変わらない、田舎らしい風景が続く。
会津鉄道の下をくぐって、R121に合流。
ここからは一気に交通量も増えた。
会津鉄道のめがね橋こと山王川橋梁を潜って、R121の山越えルートへ。
青おにぎりが3つも串刺しになっている。
しかも全て3桁だ。
途中でR400と別れ、男鹿川沿いに南下する。
道沿いに続く山肌は、紅葉が見事。
これほどの広葉樹ばかりの森も珍しい。
五十里湖付近まで来ると、周りに木々はようやく色が変わり始めたかなというところ。
体感温度もだいぶ暖かくなってきたので、走るのが楽しい。
ここまで来たのだから、締めはわたらせ渓谷鐵道で写真を撮ろうと思い急遽進路変更。
鬼怒川温泉を経由して、日光へショートカットをする。
目指すは秋雲の下にそびえる、あの山々だろうか。
なんか賑やかだなあと思ったら、いつの間にか東照宮の参道を横切ろうとしていた。
国の重要文化財でもあり世界遺産の神橋の辺りは、カメラを持った外国人観光客がたくさん。
日光田母沢御用邸記念公園の横を通ると、ちょうど色づいたもみじだけに夕陽のスポットライトが当たっていた。
R122へ入り、足尾を目指す。
細尾峠に向かう途中で陽が暮れてしまい、撮影は時間切れ。
補修中で片側交互通行となっている日足トンネルを抜け、そのまま帰路についた。
移動距離 | 616km |
時間 | 22時間 |
バイク燃費 | 37km/l |
会津までの往路は、R4とR289という夏のツーリングと変わらない定番ルートを使用。
舟鼻峠の紅葉を逃してしまったのは残念だが、立派な銀杏の木を発見できたりと収穫は大いにあったので大満足の旅だった。
Nikon D800 +
AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G ED(IF)
Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)
GoPro HERO3+ Black Edition
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