新潟県側のJR只見線を撮影した後は、まだ行ったことのない奥只見に行ってみることに。
朝は生憎の雨模様だったので、六十里越トンネルの只見側口にほど近い浅草岳登山口から写真はスタートする。
一面すっかり水浸しだが、空には青空が顔をのぞかせ徐々に気温も暖かくなってきた。
この辺りは既に紅葉は終わり、見上げる山々は冬支度が始まっている。
まずは腹ごしらえ。
立派な浅草岳の石碑の前をお借りしてお湯を沸かし、「やきそば弁当」をこしらえる。
付属の中華スープが冷えきった身体を温めてくれた。
HPが回復したら、とりあえず只見まで下山する。
ここで失態発覚。
いつもメットカメラとして活躍してくれてる、GoProのL字治具を忘れてきてしまった。
仕方ないので、今回の旅は縦写真でお送りする。
只見駅へ続く交差点を南に曲がり、R289を南下。
この道は多くの部分が2車線で、アップダウンもなく走りやすい。
行く先の雲行きがまだ怪しいのが心配。
沿道はススキで彩られていた。
R289と別れ、R401経由でR352へと向かう。
小さなスキー場もあるこの辺りは、雪国らしい人の営みがあちこちに見られる。
寒い地域でしか見ないカラ松も、道に多くの葉を落としていた。
雨で路面が濡れているので、気をつけて進む。
山間に入りトンネルが多くなってきた。
トンネル間が短い区間は立派なスノーシェッドがあり、外の景色はよく見えない。
天気が回復してきた。
黄色く染まったカラマツ並木が青空によく映える。
走りやすい山道をだいぶ登ってきた。
気がつけば道の両脇には薄っすらと雪が積もっている。
昨日の雨は、山では雪だったのだろう。
更に登ると、尾瀬への入り口である福島県道1号線の入り口分岐がある。
尾瀬のハイキングシーズン時には人が溢れているだろう駐車場は誰もいなかった。
R352をそのまま進むと、いきなり道幅が狭くなった。
酷道区間の始まりだ。
道はまだ登る。
周りの木々はすっかり雪化粧をしていた。
11月初めでこの景色なのだから、冬はさぞかし深い雪に閉ざされるのであろう。
この時期も雨が降ったらバイク走行は危ないかもしれない。
晴れていてよかった…
雪景色の森を抜け、白樺並木のきれいな道になってきた。
ここでまさかの給油ランプが点灯。
もちろん辺りにガソリンスタンドはない。
極力スロットルを開けない低燃費走行に切り替えてゆっくり走る。
人の気配がない山の中でガス欠なることは極力避けたい…
真新しい赤い橋が架かっている。
こんな奥深い山の中でも、国道なだけあって路盤維持はしっかりされているようだ。
赤い橋を越えると新潟県へ入る。
トキが描かれた真新しい標識が、周りの風景とミスマッチだ。
新潟県に入ると、少しつづ人の営みが感じられるようになった。
清四郎小屋と名付けられたこの一角はキャンプ場の様だ。
いよいよ奥只見湖に近づいてきた。
この辺りは携帯電話は圏外であり、丁寧に標識まで掲げられている。
只見湖の複雑な湖畔を縫うように道路は設けられている。
右下に湖が広がっているはずだが、あまり見えない。
この入り組んだ地形のコーナーには、奥只見名物の沢渡「洗い越」が幾つもある。
横切る沢を、暗渠ではなく道路上に直接流して越えているのだ。
沢によっては水量が多いところもあり、油断して侵入すると足元がずぶ濡れに…
ガソリンがよいよヤバイ。
計算上ではもうガス欠になっていてもおかしくないのだが、まだ何とか走っている。
奥只見湖湖畔の展望地まで来れば人はたくさん。
この後、どうにか魚沼まで辿り着いて燃料補給。残量100mlだった。危ねぇ…
帰りは三国峠をR17で越え、18時に永井食堂で夕飯。
賑わっているカウンターは椅子の数が増え、もつ定のおぼんの出し方が縦になっていた。
商売繁盛の様で、これでより多くのお客さんがカウンターに座れるわけだ。
体力回復の後、夜の上武道路を経由して東京へ無事帰宅。
GP-102+のログによる高度グラフを見てみる。
このグラフを見れば、今回どんな峠を越えてきたか一目瞭然だ。
最高地点は雪景色だったR352の御池付近。
標高1,500m越となれば、あの景色も納得だ。
移動距離 | 672km |
時間 | 22時間 |
バイク燃費 | 36km/l |
今回は往路の三国峠だけ、時間短縮のために高速(@930円)を使用。
計画では東京から奥只見一周までノー給油で行けると思っていたが、思いの外峠攻めで燃費が落ちていたようだ。
ガス欠は精神上ツーリング最大の不安要素なので、早めの給油を心がけよう。
Nikon D800 + Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)
GoPro HERO3+ Black Edition
0 件のコメント:
コメントを投稿