今年はちょっと天気がオカシイ。
5月なのに最高気温が30度超えとなり、この季節には稀な台風までやって来てしまった。
その台風が去った後のとある水曜日、台風一過を期待してプチツーリングに行ってきた。
明るくなり始めたばかりの都心の道は、車も少なく走りやすい。
東の空は朝焼けに染まっていた。
今日の天気は期待できそうだ。
新宿を抜け、晴海に架かる橋の上から朝陽を拝む。
平日の朝5時だというのに、橋の上には数人写真を撮ってる人がいた。
高層ビル群のシルエットにアーバンを感じながら湾岸道に入る。
まず立ち寄ったのは小湊鉄道は上総久保駅。
新緑まっただ中の駅周辺は、既に田植えが終わっていた。
心地よい青空が広がる房総の道を東へと向かう。
風も乾いており、最高のツーリング日和だ。
途中、養老渓谷に寄り道。
大カーブを描いて渓谷に降りるこの道は、何年か前に自転車で訪れた際に苦しんだ思い出がある。
小湊鉄道といすみ鉄道の境界駅である上総中野駅を過ぎて、そこからそれほど遠くない久我原駅へ。
小さなホームにちょこっと待合室があるだけの普通の無人駅だが、その普通さがたまらない。
大通りから離れているので、聞こえてくるのは風の音と鳥のさえずりだけ。
木陰で横になって、早朝出発の睡眠不足を解消した。
いよいよ、海を目指す。
眠気も覚め、雲ひとつ無い空から指す日差しが眩しく気持ちが高まる。
海っぽいところを探したところ、近くに「勝浦海中公園」なるものがあるそう。
ちょっと寄り道をしてみることにする。
立派な建物があるが…人気がないぞ…
朝早すぎた所為か、人が全くいない。
バブル時代の空気を感じつつも、駐車場が有料だったこともあってスルーを選択。
海らしい景色を求めて、更に南下する。
ふと思い立って、前回の房総半島一周ツーリングの際に行きそびれた「おせんころがし」に寄ってみる。
国道から少し入った未舗装道が、難所「おせんころがし」に続く道だ。
海へと続く道は、途中から遊歩道化されていた。
入り口には小さな案内板がある。
コンクリ道を暫く行くと、おせんころがしを示す碑が現れる。
台風の影響もあるのだろうが、この日のおせんころがしはかなりの強風。
写真では伝わらないが、立って前に進めないくらいのとてつもない風が海から山へと吹いていた。
土地柄ちょっと恐怖を感じる程であり、長居をしないで撤退した。
ちなみに、遊歩道となっている所は旧国道のルートであり、現役時代はこのまま崖沿いに道が続いていた。
おせんころがしを後にして、少し南にある大沢港から崖を眺めてみる。
コンクリートで覆われている崖の中腹に、旧国道の路盤が残っているのがわかる。
もちろん現在はとても危険なため、あそこに立ち入ることは出来ない。
画面右手の旧国道の先、山谷になっているところがおせんころがしだ。
大沢港からさらに南に行くと、素晴らしい風景の旧国道が現役だ。
夜や嵐の日でなければ、海の風や匂いを満喫できるツーリングに持って来いのロケーションが広がる。
先のおせんころがしへと続く崖の旧道も、現役時代はこんな感じの道だったのだろうか。
海岸沿いの道が終わると、山間に入る。
暗くてよく見えないが、トンネルも歴史がありそうな古いタイプのものだ。
海を満喫したので、そのまま山を越えて帰路につく。
房総の道は、都心から近いにもかかわらず、スケール感が時折北海道っぽく感じる。
帰りは贅沢に東京湾アクアラインを利用。
といっても木更津金田ICから浮島ICまでのアクアラインのみのETC利用で、料金は極力抑える作戦。
端が見えない程広い木更津金田ICからアクアラインに進入!
こちらも台風の過ぎ去った後の影響なのか、風が結構強め。
軽量のVTR250では飛ばされそうで心配になるが、車の居ないうちにトンネルに入りたい一心でスピードはそこそこ出ていた。
トンネルに入ってしまえば後は安心。
平日の帰宅ラッシュ前なので車の流れもよく、東京湾を一気に駆け抜ける。
浮島で一般道に降り、家路につく。
特におみやげ的な収穫はないが、台風が置いていってくれた快晴を十分に堪能した一日であった。
Nikon D800 + Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)
GoPro HERO3+ Black Edition
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