2013年5月2日木曜日

サンプリング周波数を96kHzに統一する

デジタルオーディオ時代真っ盛りな昨今。
様々なデジタルソースが増える中で管理が難しいのがサンプリング周波数だ。
CDは44.1kHzだが、テレビは48kHz。
今ではハイレゾ音源なんていうものも増えて、96kHzのサンプリング周波数も珍しくない。
自分はPCですべての音を管理しているのだが、このソースを使い分ける時は一々オーディオI/Fのサンプリング駆動周波数を変えていた。
サンプリングを統一するにはSRC(サンプリングレートコンバーター)を使用する。
しかし、これを経由することによる音質劣化を気にしていたのだ。
基本的にSRCを経由しないと異なるサンプリング周波数のソースは同時に再生することはできない。
無理やり再生できないこともないのだが、サンプリング定理を崩してしまうので、音が低くなったり高くなったりしてしまう。

だが、やはり使用ソースごとにI/Fの設定を変更する環境は非常に手間がかかる。
そこで、試しに現在使用しているソースの中で、一番高いサンプリング周波数である96kHzに統一することにした。



現在のオーディオ環境。
デジタル機器の要はt.c.electronicのStudio Konnekt 48という24in/outが可能なオーディオI/F。
PCからはIEEE1394とTOS LINK(S/PDIF)の2系統で接続。
音楽など音質を気にするものについてはIEEE1394経由で出力し、その他の音(システム音やskype等)はオンボードのS/PDIF出力からStudio Konnekt 48のTOS LINKへ入力している。
これをアナログミキサー Mackie 1402-VLZにバラで立ち上げることによって、必要な時のみシステム音を聞くといったモニタ環境が手元で操作できる。


Studio Konnekt 48の設定画面。
オンボードのS/PDIF出力のクロックは、マザーボードの内部同期しかできない。
本当はStudio Konnekt 48をSync Sourceとしたいのだが、その場合はTOS LINKの入力段にSRCが必要となってしまうので、今回はPCからのS/PDIF入力で同期をとることにした。
なお、Studio Konnekt 48自体は、192kHzまでのサンプリング周波数に対応している。


音楽管理に使用しているWinampではAsio出力プラグインを使用。
出力プラグインの設定画面を開き、リサンプリングを有効にする。
ただ、この設定はWinampを再起動するとリセットされてしまう。
通常は、ソフトを立ち上げたままOSをスタンバイ状態にしているのでそんなに不便ではないが、なぜだろう…


コントロールパネルから、OSが搭載しているSRCの設定を各I/Fについて行う。
この画面の設定は本当はしなくてもいいかもしれないが、一応96kHzのみを選択しておいた。

SRCの設定を行う。
これについてはStudio Konnekt 48のプロパティにて同様に設定が必要。
最初忘れていて音が出なくて少し焦った。

さて、気になる音質については特に問題なし。
むしろ、ハードウェアのスペックが許すのであれば、96kHzや192kHzでDACを駆動したほうが正攻法なのかもしれない。
96kHz化の弊害は、48kHzでしか入力できないADAT機器が使えなくなってしまったことくらいだ。
いずれは192kHzでのシステム構築を目指して、環境を揃えて行きたいところだ。

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