2013年11月23日土曜日
ハンドマイク(MH-74A7A)からPTTを取り出す
VX-8/8D用のハンドSPマイク「MH-74A7A」。
バイクによるAPRS運用にあたって、通常交信の際のPTT信号をここから取り出すこととした。
・経緯
VX-8Dは、BU-2Bを装着することによりBluetoothヘッドセット「SMH10 SENA」と通信可能になっている。
しかし、ヘッドセットからのPTT操作が今ひとつ。
ヘッドセットの電話ボタンを一度押すとPTTが有効になり、もう一度押すとOFFになる。
この操作は、レスポンスが非常に遅く、また無線機が運転者から見えない位置にあると、PTTがどうなっているのか判断がつかない。
そこで、PTTスイッチを別途ハンドルに設け、そこでPTT操作をしようと考えたわけだが、そうなるとPTT信号を何処かから取り出す必要がある。
最初はVX-8Dのイヤホン端子からPTTを取り出そうとした。
しかし、いろいろ調べたところ、VX-8Dのイヤホン端子はイヤホン専用のよう。
ヘッドセットをつなぐ際は、本体上部の7pinコネクタから変換ケーブルを使用しなければならない。
実際に4極プラグを用いてイヤホン端子の実験をしてみたが、ここにはPTT信号は来ていないようだ。
なので、上部の7pinコネクタからPTT信号を取り出す必要がある。
APRSの運用も同時に行うため、GPSユニット(FGPS-2)は必須。
このため、FGPS-2が取り付けられるハンドSPマイク「MH-74A7A」を導入し、ここからPTTにアクセスすることにした。
早速ハンドマイクを取り付け、Bluetoothヘッドセットの動作実験してみるとPTTが以下の挙動をすることがわかった。
・本体PTTON→本体MICとBluetoothヘッドセットMICが有効。
・ハンドマイクPTTON→ハンドマイクMICとBluetoothヘッドセットMICが有効。
どうもPTTを握った箇所のマイクとBluetoothヘッドセットMICがミックスされてしまう。
取説を見なおしてみると、VX-8D設定メニューのBluetooth設定/VOXをOFFにすると何とかなりそうだったのでOFFにしてみる。
すると、BluetoothヘッドセットのマイクがOFFになってしまった。
もう一度VOXをPTTに戻し、バイク運用時にはハンドマイクのMICをOFFにする改造を施すこととした。
ハンドSPマイク「MH-74A7A」を分解し、取り出した基板。
右上のSWがPTTスイッチ。2つの電極は防水SPにつながるもので、その下にコンデンサマイクがある。
この基板の回路をちょこっと改造してみる。
PTT信号のコネクタとして、汎用のイヤホンコネクタを使用。
このコネクタは、ジャックが刺さっているかどうかを判断するため、一部の接点にリターンが設けられている。
これを使用して、ジャックが刺さっていない時はハンドマイクをONにし、刺さるとOFFになる機能を実装することが出来る。
なお、ハンドマイクのマイクは使う予定はないよ、という人はマイクを取っ払ってPTT-SWとパラで信号を取り出せばOK。
基板裏のマイク付け根のパターンを剥がし、ここに取り出し線を接続。
ケーブルは2芯シールドケーブルを使用。
基板をケースに戻す。
本題付け根部分のケースを少しコテで溶かし、ケーブルを通すルートを確保。
ケーブルが少しきついくらいのほうが防水性も保たれるし、引張にも対応できそうだ。
メインケーブルとタイラップで固定。
これで本来のハンドマイクとしても問題なく使用できる。
PTTアウトのイヤホンコネクタは手持ちが基板用しかなかったので、見てくれが悪いが機能は十分。
ただ、微弱なMIC信号がこのイヤホンコネクタ経由で本体まで行くことになるので、念のためノイズには注意だ。
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