毛無峠ツーリングの帰り道は、山梨経由で。
といっても、この時期のR20は暑さと渋滞が酷く、ちょっと避けたいところ。
イロイロ検討した結果、車で越えられる峠としては日本一という大弛峠(2,365m)で山梨入し、奥多摩経由で帰ることにした。
須坂市から菅平を目指してR406を登る。
天気は上々。
今日も良いツーリング日和だ。
気温20℃台の菅平高原は、風もカラッとしていて心地いい。
菅平を降りた後は、小諸市経由でR141へと入る。
車も少なくGood。
緑の山向に夏空が広がる。
景色を独り占めした気分だ。
野辺山への坂道を登り、R141と別れ川上村を目指す。
この辺りは高原ならではの風景が広がる。
なんとなく北海道っぽい。
JR小海線信濃川上駅へ寄り道。
積雪量の多い土地の標準的な木造駅舎が出迎えてくれた。
川上村奥地へと進む。
目指している大弛峠は右手の雲辺だろうか。
長野県道68号線を直角に曲がり南下を開始する。
野辺山側から来た場合は青看を右折。
大弛峠の看板を見逃して行き過ぎてしまい、引き返した図。
青看ではなく、左の白看に峠名が記されていた。
マリーゴールドで彩られた道を南下する。
途中怪しい分岐が。
ナビが何も言わないのでスルー。
走りやすい良い道だなぁ。と思っていたらこの道は間違い。
引き返す。
地図を確認すると、さっきの分岐を左に曲がるのが正解。
ひ弱そうな道が森へと続いており、いよいよワクワクタイム開始。
割れた舗装が高山の森のなかを貫いている。
熊さんに会わないように、大きめのエンジン音で駆けて行く。
遂に舗装が無くなってしまった。
オンロード禁制ダート区間の始まりだ。
走り始めた瞬間、後悔の念が頭をよぎる。
路面状態は決して良くなく、エンジン底の低いVTR250ではいつスタックしてもおかしくない道が続く。
大きな岩が露出しているカーブ区間。
カーブミラーが設置されているが、とても見る余裕はない。
ヘアピンカーブの途中で小休憩。
エンジンを止めると、薄暗い森に鳥の囁きが響き渡る。
景色は最高なのだが、足元が不安でずっと目線は下ばかり。
オフ車なら気にせず快走できるんだろうなぁ。
いたるところで崖が崩れている。
つづら折れの坂道を登り終えると、左手に広場のようなところがあった。
道に面している場所には朽ちた木の看板があり、公な広場なのかもしれない。
広場を過ぎ更に登ると高山道路らしい光景が広がっていた。
大きながけ崩れがあっただろう場所をゆっくりと通り過ぎる。
左手は崖。
落ちたら命はないだろう。
乗用車が数台見えてきた。
無事、大弛峠に到着した。
ダート道開始からここまで約1時間半。
振り返った林道入口には、危険マークが4種。
次来るなら、オフロード装備必須だと思った。
大弛峠を一望する。
山梨県側の道路は舗装されており、そちらから登ってきたと思われるハイカーの車が多く並ぶ。
キャンプ場もあり避暑にはもってこいの場所だ。
キャンプ場入口の峠看板の前で記念撮影。
こういう看板があると、達成感がある。
山梨側の林道を下る。
こちらは最近舗装されたようで、よく整備された道が続く。
途中、林道ゲートをいくつかくぐる。
冬期間は通行止めになり、また雨量制限もあるらしい。
甲州市まで降りてきた。
4月に桜ロケをした山ノ神神社で休憩。
ここからはR411で奥多摩を目指す。
見えにくいが、電光掲示板には凍結注意と書いてある。マジ?
登坂車線が設置された高規格道路で山を越える。
雲行きが怪しくなってきた。
この新バイパスはまだ工事中。
真新しい柳沢第二トンネルを横目に、旧道へと入る。
柳沢峠を越えると、奥多摩らしい風景が広がってきた。
目的地奥多摩湖ダム湖畔に到着。
ここまで来ればもう安心。
あとは多摩川沿いに都心を目指すだけだ。
走行距離 | 292km |
時間 | 11時間 |
燃費 | 37km/l |
今回の最大の見所は、なんといっても大弛峠長野県側のダート林道だ。
毛無峠ツーリング時に迂回路で林道を通っていたので大丈夫かと思ったが、思ったより状態が悪く何度も冷や汗をかいた。
タイヤとエンジンには悪いことをした。今度はぜひオフ車で…
Nikon D800 + AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G ED(IF)
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