2015年2月3日火曜日

冬の宮下温泉 栄光館


激寒の福島県会津地方。
この時期は雪がうず高く積り、新潟県へと続くR252は通り抜けが出来なくなるほど。
そんな雪国らしい風景が広がる沿線には、歴史ある幾つかの温泉地がある。
今回はそのうちの一つ、宮下温泉を訪ねてみた。


スノーシェッドが目立つトンネルを抜け、道の駅尾瀬街道みしま宿を過ぎ会津宮下地区へ。
今回目指すは宮下温泉「栄光館」。
道には看板がいくつか設けられ、それを頼りにすれば迷うことなく辿り着ける。
ただ、建物がちょうど川岸あたりにあり、辿り着くための最後の坂道がかなり急で、凍結時は注意が必要だ。


外観は昔ながらの公衆浴場の佇まいだが、館内はかなり新しい。
それもそのはず。この「栄光館」は2011年の新潟県集中豪雨で1階部分が水没。→Googleで検索
ボランティアの方の協力も経て、館内を全面リニューアルしてやっと営業再開に漕ぎつけたばかりなのだ。
真新しいカウンターで入浴料を支払い、いざお風呂へ。


入浴時間は、なんと朝5時から23時まで。
宿泊施設も併設しており、旅行客にとっては嬉しい限り。
脱衣所は、ファンヒーターで暖められていた。


浴室はL字型の大浴場が一つ。
洗い場は3つあり、シャンプー完備だ。


お湯はもちろん源泉100%掛け流し。
温度は冬の寒さで冷えきった身体にはちょっと熱いくらいだが、体の芯まで温まる心地よさ。
泉質も、少し浸かっているだけで肌がツルツルに。
湯船には温泉の成分が層になって付着し、天然温泉の雰囲気たっぷりだ。


大きな窓からは只見川に広がる景色が見渡せる。
少し窓を開けると、風が浴室に勢い良く入り、露天風呂に様変わりした気分を味わえた。


日が暮れて湯船から出ると、玄関までの帰り道がとてもいい感じ。
来た時はよくわからなかったが、この「栄光館」は幾つかの建物から成り立っているよう。
それらを繋ぐ渡り廊下が、絵に描いたような旅情漂う空間となっていた。


離れの女湯へと続く木造の渡り廊下。
床は滑り止め防止のためか樹脂製となっているが、白熱電球の明かりがよく似合う佇まい。


向かって左が男湯、右奥が女湯。
分かれ道には、ちょっとした待合所が設けられている。
ここに腰掛けていれば、どんな長風呂も許してしまえるだろう。

Nikon D800 + AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G ED(IF)


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