八丈島写真旅行2日目 ～レンタバイクで散策～

八丈島旅行もいよいよ2日目。
前日の夕焼けに願ったかいあってか、この日は天気にも恵まれ絶好の島散策日和となった。

島の朝は早い。
朝5時台には目が覚め、海辺で朝陽を拝む。
夜の気温は思っていたほど低くなく、3人で寝たテントは暑いくらい。
寝袋は枕代わりとして使い、広げることはなかった。

テントから出ると、雲ひとつ無い青空が広がる。
そこに朝の太陽の光が注ぎ込み、空を美しいグラデーションに仕上げていた。

折角の快晴なので、昨日曇の中訪れた「八丈富士ふれあい牧場」へ。

朝霧に包まれた八丈の街を展望台から見下ろす。
早起きした者だけが見れる、幻想的な風景だ。

牧場の牛さん達は朝食の最中。
牧場に柵はあるものの、彼らにとっては無法地帯のようで、駐車場や道など好きなところで草を食べていた。
八丈富士周りでクルマを運転する際は、どうぞ徐行運転で！

すっかり日が昇った頃、八丈富士散策から底土野営場に戻り、テントを撤収する。
ここで少し底土野営場を紹介。
野営場と聞きなれない名前のついたこの場所は、底土港から近い海に面した町営の利用料無料キャンプ場だ。

海岸近くとはいえ、テントサイトは木々に囲まれているので、海はあまり感じられない。
テントサイトは緩やかに海側に傾斜しているものの、芝が綺麗に整備されており、工夫してテント設営をすれば何の問題もないだろう。

キャンプ場は直火は禁止だが、このようなバーベキューサイトがあるので、ここで大勢ワイワイやるのもありだ。
ゴミもきちんと分別をすれば、毎朝係の人が片付けてくれるので場内はとても清潔だ。

野営場の注意書き。（画像クリックで拡大）
トイレ設備も新しく清潔で、「野営場」という名がいい意味で相応しくない。
しかも、観光協会へ申し込めば無料で利用できるのだから、ホントにスバラシイ。

キャンプの片付けもそこそこに、昨日車を借りたレンタカー店に向かう。
今日こそ、バイクを借りて八丈島ツーリングを決行するのだ。
今回利用したモービルレンタカーは、その名の通りMobilのスタンドがレンタカー事業も行っているらしい。
佇まいは普通のガソリンスタンドだが、店内で手続きをすると裏側にある倉庫へ案内された。

倉庫には自転車と50ccスクーターHONDA TODAYがズラリ。
「好きなの選んで下さい」とのことで、各自カラーリング重視で相棒をチョイス。

バイクに荷物を積み、八丈島ツーリングスタート！
日頃スクーターに乗らない3人組なので、八丈富士を時計回りで一周してバイクの練習。

島の北端部分に大越園地展望台というところがあったので、小休憩。
ジャングルの中にあるようなトイレの屋上に登ると、八丈小島と太平洋が一望できる。

再びしばらく走り、海岸に降りられそうな場所を見つけて撮影タイム。
黒い鋭い形をした溶岩が波に洗われている、ダイナミックな海岸線が美しい。

お昼は伊豆諸島の名産、明日葉を練り込んだ「明日葉そば」を、街の食堂「合月」で頂く。
天ぷらもあり、初めて食べた食感は"よもぎ"のようであった。

腹ごしらえ後は、いよいよ本日の宿「バンガローCoo」へと向かう。
宿は島の南側「末吉(すえよし)」地区にあるので、しばし空港のある八丈の街ともお別れだ。

末吉地区に行くルートはいくつかあるが、この日は島の東側の登龍峠を経由するルートを選択。
緑あふれる峠道に、50ccのエンジン音が響く。

登龍峠に至るこの道にも展望台があった。
到着直前、ちょうどANAの旅客機が空港に着陸したところでなかなかの迫力があった。
時間が合えば飛行機観察も良さそうだ。

少し道に迷いつつも、無事に登龍峠を越え、宿近くの洞輪沢港へやって来た。

ここには海岸に湧き出る温泉、「汐間温泉」があるということだったが…
源泉井戸と見られるところには温泉の石碑があるのみで、湧き出ている気配がない。

海岸を見てみるも、温泉ぽいところは全くなかった。
干潮時にしか入れないとのことだったので、たまたま運が悪かっただけかもしれないが、ひょっとして枯れてしまったのではないかとも思える。

気を取り直して道を引き返し、本日の温泉「やすらぎの湯」にやって来た。
近くに水着着用の混浴露天風呂「裏見ヶ滝温泉」があるが、結構な人が居たのでゆっくり湯に浸かりたいのであればこちらがオススメだ。

露天風呂こそ無いが、大きな窓からは太平洋が一望できる。
泉質も、昨日入浴した「ふれあいの湯」と違い、透明で海水感のあるお湯だ。

風呂の帰りに「八丈ストアミニミニ店」にて食料を買い出しをし、本日のツーリングは終了。

本日から2泊する宿「バンガローCoo」は、見晴らしの良い丘に建っている3棟のバンガローだ。

今回泊まったのは真ん中のメイン棟「Sun Set」。
自炊設備完備で、3人には広すぎるくらい。

バンガローのすぐ前に、町営温泉「みはらしの湯」があるにも関わらず、シャワーも完備。
ロケーションも最高で、「こんな別荘あったらなー」と思いたくなる素晴らしい宿だ。

この旅は食事も行き当たりばったり。
買い物をしたスーパーで「カレーが食べたい」といえば、夕食はカレー(野菜スティック付き)になる。

夜は星が綺麗だったが、月明かりや街灯も多く満天の星空とはいかなかった。
それでも、日頃の都会での生活を忘れさせてくれる、自然の中の心地よい空間が一面に広がっていた。

○八丈島写真旅行記一覧
・八丈島写真旅行1日目
・八丈島写真旅行2日目 ～レンタバイクで散策～
・八丈島写真旅行3,4日目 ～釣り！そして雨～

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