2015年11月11日水曜日
パリの聖堂にて
京都に歴史ある寺神社が無数にあるように、パリには沢山の聖堂がある。
どの聖堂も美しく、そしてそれぞれに独特の良さがある。
今回の旅で訪れた、パリらしい聖堂の一部をご紹介する。
まず訪れたのは、パリで一番高い丘、モンマルトル (Montmartre) にそびえるサクレ・クール寺院 (Basilique du Sacré-Cœur)。
ここは、パリが一望できるため、観光客にも人気のスポットである。
そのせいもあってか、治安も一際悪く、スリやミサンガ商法も多くあるので注意が必要だ。
そんなパリでの洗礼(?)を無事通り抜けて、高くそびえる寺院へやって来た。
重厚な石積みの柱に、至るところにある丁寧な装飾。
19世紀後半に建てられた比較的新しい寺院だが、その迫力は満点だ。
内部ももちろん見学可能。
幾つものアーチで構成された空間はかなり広い。
中央の塔から入り込む外光が、聖堂内を優しく照らす。
続いて、こちらはノートルダム大聖堂(Cathédrale Notre-Dame de Paris)。
太陽を背にして、堂々とした双塔がそびえる。
大きなステンドグラス窓が特徴の聖堂では、ちょうどミサが行われていた。
精巧に作られた、ステンドグラス窓が美しい。
光源はもちろん太陽なので、時間とともに陽の入り方が変わり、少しずつ違う色になって面白い。
市松模様の床に、ステンドグラスを通した光が落ちる。
ノートルダム大聖堂850年の歴史が浮かんでくるような、そんな光景だ。
ステンドグラスといえば、サント・シャペル教会(La Sainte-Chapelle)なしでは語ることは出来ない。
パリの街に囲まれた教会の外観は、確かに作りは素晴らしいながらも、一見は普通の教会だ。
しかし、狭い石の螺旋階段を登り中に入ると、その光景に息を呑む。
頭上にそびえ立つ一面ステンドグラスに太陽の日が注ぎ、教会内はなんとも言えない神聖な空間となっていた。
あまりの美しさに、まるで満天の星空を見ているようにずっとその光を見ていたが、不思議と飽きることはなかった。
ステンドグラスに目が行きがちだが、柱の装飾も美しい。
決して派手ではないが、その落ち着いた雰囲気が教会内の空気にとてもマッチしている。
帰国の日、最後の聖堂訪問はマドレーヌ寺院(Église de la Madeleine)。
作曲家ショパンの葬儀が行われたことで有名なこの寺院もかなり大きい。
無数に並べられた編み座の木の椅子が、独特な雰囲気を演出していた。
Nikon D800 +
AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)
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